こんにちは。第一エージェンシーのデジタルマーケティングブログ担当です。

前回は、昨今のビジネスブームとなっているサブスクリプションの概要や現状を中心にご紹介させて頂きました。今回は、実際にサブスクリプションがどういう仕組みでどういう準備が必要なのか、を中心にお話ししたいと思います。

サブスクリプションの販売方式と料金体系について

従来のビジネスモデルでは、各企業が新たなモノを作り、それを販売してその対価を得るという形のビジネスモデル(売切型)が主流となっていました。それ以外はサービスという呼び方で対価を得るケースが多かったと思います。

では、定額制サービスとしてひとくくりにされがちなサブスクリプションですが、どのような販売方式(料金体系)があるのでしょうか? 主なものを以下に列挙します。

課金のタイミング月額課金、年額課金、日割課金、月割課金、回数課金
課金方法(プラン)定額課金、従量課金、定額課金と従量課金の混合
請求のタイミング1ヶ月ごと、四半期ごと、半期ごと、1年ごと、一度限り
その他の課金要素初月無料、最終月有料

各社で展開されているサービスの料金体系に着目すると、予想以上に細かな設定が必要な印象です。課金のタイミングと請求のタイミングが必ずしも一致しませんし、課金も請求も最初の一度きりというサービスもあります。また、細かいお話をすると、月額サービスでの「日割計算」や年額サービスでの「月割計算」といった端数処理が必要になってくるケースもあります。さらには、入退会時の「初月無料」や「(途中退会でも)最終月は有料」といったイレギュラーな計算方式を考慮する必要があるサービスも少なくありません。

いずれにしても、今までのような「単価」×「数量」を計算すれば良いという訳ではなく、一部の簡易なサービスを除いては、課金・請求サイクルに応じた継続的なサービスモデルになっていることが挙げられます。

サブスクリプション導入までの準備

前回のサブスクリプションの概要から今回の料金体系の説明に至るまで、サブスクリプションに関する様々な側面から説明してきました。では、いざサブスクリプションのサービスを自社で展開したいと思った時に、どういう準備が必要になるでしょうか?

サブスクリプションに対応するサービスの選定から始まり、販売計画やプロモーションプランはもちろんですが、そのサービスをどのように運用するかを考え、それを支えるための仕組みを検討する必要があります。その中で、システム運用が必要になるケースも多く、どのフローでどのようなシステムを活用しながらサービスを展開していくのか、といったシナリオをしっかりと考える必要があります

実際のところ、サービスを申し込みした後、一度きりの請求・入金をすれば商品(モノ)が定期的に届けられるようなタイプの簡易サービスであれば、一般的なシステムでカバーできるかと思われます。

一方で、毎月の請求書発行やクレジット引き落としが発生する場合や、日割請求や月割請求などのイレギュラーな計算が必要になる場合、従量課金の計算が必要になる場合などに至っては、一般的なシステムではカバーしきれないケースが多いのではないかと思います。

そういった場合に、ついついやってしまう「当面は手作業で対応」という逃げ道もありますが、件数が少ない場合に限られますし、もし毎月の作業が必要になるサービスの場合、その作業工数が大きな負担となってきます。

サブスクリプション専用システムの導入

前述の通り、サービス内容により運用負荷が変わってくるというお話をしましたが、もし毎月の課金と請求が必要になるサブスクリプションサービスをご検討中の場合には、それに対応できる専用システムの導入が必要になります。(さすがに手作業では手に負えない範疇だと思います)

では、どうやってサブスクリプションに対応したシステムを用意すれば良いのでしょうか?

サブスクリプション対応システムをゼロから開発する選択肢もありますが、かなりの工数と費用がかかるため、スピーディーな事業展開が厳しくなります。今までのモノ売りのシステムとは違うことから、全く異なるシステム要件で開発しなくてはならないことも影響して、想像以上に時間を要します。時間を要するということは、開発費用がかさんでしまうということでもあります。

システム開発が厳しいという企業様には、サブスクリプション対応システムを提供してくれるサービスベンダーがあり、そのシステムを(有償で)利用する選択肢がおススメです。実は、すでにサブスクリプション事業を展開している企業の多くは、そのサービスベンダーのシステムを利用している状況と言われております。

システム詳細については、各ベンダーのホームページをご覧頂いたり説明を受けたりする形となりますが、弊社からシステムのイメージをお伝えすることは可能です。もう少し詳しくサブスクリプションの仕組みやシステムについてお聞きになりたいというお客様がいらっしゃれば、弊社までお気軽にお声掛けください。